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【名前】ジョルノ・ジョバァーナ 【出典】ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 【種族】人間 【性別】男性 【声優】小野賢章 【年齢】15歳 【外見】金髪で、髪を伸ばしており、後ろで編んでいる。 何よりも目を引くのが前髪にある「わっか」(一応、前髪をカールしているらしい) 【性格】常に冷静で理知的。 【口調】一人称→僕 【備考】 以下、バトルロワイアル - Invented Hell - におけるネタバレを含む + 開示する ジョルノ・ジョバァーナの本ロワにおける動向 初登場話 006 何れ花となるモノ スタンス 対主催 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 ブローノ・ブチャラティ 仲間 元世界での仲間。 ※本ロワでは遭遇せず リゾット・ネエロ 敵対→同盟 元世界での敵。面識なし 065 病院での会敵 チョコラータ 敵対 元世界での敵。 065 病院での会敵 ディアボロ 敵対 元世界での仲間。 ※本ロワでは遭遇せず シグレ・ランゲツ 敵対→休戦協定 006 何れ花となるモノ マギルゥ 友好 006 何れ花となるモノ 垣根帝督 友好 006 何れ花となるモノ 累 敵対 075 病院戦線 開幕 鬼舞辻無惨 敵対 殺害される 093 病院戦線、終幕(前編)
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私の名前はジャン・P・ポルナレフ。 私は剣の腕に優れたフランス紳士だ。 スタンド&肉体はもうないが、身長185cm。髪を入れると193cm。体重78㎏、血液型はAB型。 普段はムードメーカー的存在だが、戦いになるとシリアスに。騎士道精神を重んじる律義なナイスガイになる。 好きな色はゴールド。好きな映画は『がんばれ!ベアーズ』。趣味はスポーツ全般、最近は『BONSAI』、絵画、アニメ鑑賞、MANGAも好む。 好きな女の子のタイプは気分によって変わる。 住みかはイタリアのギャング『パッショーネ』が所有する亀ココ・ジャンボの中だ。 おっと、奇妙に思うだろうがまずは話を聞いてくれ。この亀には特殊な力があってな。 ココ・ジャンボには甲羅に嵌った鍵を文字通り発動の『鍵』…入り口にして甲羅の中にある部屋にどんなものでも小さくして収納する能力がある。 パッショーネの前のボスとの戦いで死んだ私は、魂だけとなって天に昇ろうとしていた。 だがこのスタンド亀の能力により、間一髪甲羅にはめ込まれた鍵に指をひっかけ、スタンド亀の中に留まる事に成功した。 以来、私はここで暮らしている。 『BONSAI』などのインドア趣味を始めたのはその為だ。 何せ外に出ると昇天するしかないからな。 私は私が死んでしまった戦いでボスを乗り越え、パッショーネの新しいボスとなったジョルノ・ジョバァーナの話し相手として。 時にはパッショーネの重要な物の預かり手として。 ジョルノはまだ15の子供だが、ギャングだ。 彼らの組織パッショーネは麻薬も売っているしシマにあるカジノとか私としては賛成しがたい収入源を幾つも持っている。 そしてそう言った権利を他の組織と争っている。 私はそれに納得できなかったが…大人が自分の意志で麻薬をやるっていうなら別にジョルノ達は構わない。 危険性などは理解しているだろうし個人の自由と責任ってものがある。 だが、まだ自分の尻も自分でふけねぇような子供に麻薬を売りつけるような真似は許せねぇ。 ジョルノが口にしたわけじゃないが、第三者である私がジョルノの行動から見えてくるのはジョルノはそんな考えの元に動いているように思うって事だ。 麻薬を売るっていう事は賛成できないが、ジョルノの考えには一理ある。 麻薬の存在を根絶する事は私達の力だけでは不可能。 ジョルノ達が売るのを止めた所で他の者がその市場に入り込み売り出す…この街から売人を消し去ろうと、他の街から。 この国の何処かから。この西欧の、この地球の何処から運ばれてくる。 麻薬自体を葬り去る事も不可能に近い…例えば、麻薬をやる原住民もいるが、彼らは麻薬とさえ呼ばない。 それは彼らの文化であり、それはそれで尊重しなければならない。 例えば、私の古い友人の国日本では麻薬とされていてもEUには友人が吸っていたタバコと変わらない扱いを受けているものもあるからな。 そう考えた私は残りの余生を楽しみつつ彼らに協力する事にしたのだ。 それからボスとの戦いで亡くなった仲間の死を乗り越え、日々ギャングスターとして成長していくジョルノ・ジョバァーナらを見るのが、私のささやかな楽しみになった。 そんなある日、私達はいつも通り敵対するギャングの放った刺客を再起不能にし、帰宅する途中のことだった。 ジョルノがボスとなってからパッショーネは急速に組織を立て直しまた勢力を広げていた。 ワキg、ではなくグィード・ミスタ、ナンテコッタいや…パンナコッタ・フーゴらと共に仲間を増やし、困難を乗り越えてパッショーネはEU圏でもちょっとした勢力になりつつあった。 だがそれは同時に敵を増やす事でもある…今日もボスであるジョルノも出向かなければならない仕事を終え学校へと戻ろうとしていた。 勿論仕事の方は成功し、このままいけばまたパッショーネは勢力を伸ばすだろう。 だが暗い路地を抜け、馴染みの店が連なる大通りへ出る為角を曲がった瞬間、私達の目の前に鏡が現れた。 …さて、現実逃避はこのくらいにしておくか。 私は亀の中から頭を出して周囲を窺うのを止めて、気を落ち着けようと一拍時間を置いた…ふむ。 その、なんだ…あ、ありのまま今起こったことを説明するぜ!! 鏡の中に入っちまったと思ったらジョルノがけしからん胸の美少女に迫られていた。 な、何を言ってるのかわかんねーと思うが、私も頭がどーにかなりそうだった…! あれはけしからんなんてちゃちなもんじゃねぇ! あれは既にスタンド、スピードはA!破壊力はB!正に世界の半分を支配する能力と見た! …少し若い自分を思い出した私はそこまで言ってからふざけるのをやめて娘を見る。 肌理細やかな白い肌に美しい金髪、グンパツなボディ…妖精かサキュバスか迷ったが、私にも見て取れる妖艶さなどとは無縁の頼りない仕草から察するに、あれは『けしからん妖精』だな。 初めて見る顔だが、まだ意識がハッキリしないジョルノにキスしようとするなんて随分積極的な娘だ。 ココ=ジャンボ…亀の中にいる私はそう思った。 出て止めたりした方がイイのかもしれない。ジョルノには私の知る限り浮ついた話はないが、モテる事は確かだからな。 相手がいるかも知れん。寝込みを襲うってのはあまり感心しないしな。 だが、私は亀の外に出ると死んでしまうし、身を乗り出しても到底手は届かない。 何より無粋だって考えもある。すまんなジョルノ…見物はするがね。 しかし娘には残念な話が一つある。ジョルノもギャングスター。既に目は覚めていた。 ジョルノはいきなり迫ってきた娘を無遠慮に押し退けた。服についた埃を払いながら立ち上がる仕草には押し退けられて尻餅をついた娘を気遣う素振りはない。 冷たささえ感じられる。 「いきなりなんなんです?」 堅気にしか見えないからだろうスタンドを繰り出しもせず静かに訪ねたジョルノに、娘は諦めずまだキスしようとしていた。 もっとうまくやればいいものを。 私は娘の見ていて不安になるような初々しさに苦笑した。 ジョルノは勿論肩を掴んで押し退けてるんだが、娘はまだかなり必死にジョルノにキスを迫り続ける…してやればいいじゃねぇか? 可愛い子なんだからイタリア男児の端くれならやっちまう位の度量はあるんだろうが。 そう思う私とは裏腹にいい加減ジョルノは鬱陶しくなってきたようだ。真面目な奴というかなんというか…あ、押し退けやがった。 チッ、ほら見ろ、娘が泣きそうじゃないか。 だが私が年甲斐もなくちょっとグッと来た娘の表情を見ても、ジョルノは更に鬱陶しそうな顔をするだけだった。 コイツ鬼だな。 ジョルノはそんなことどうでもいいといわんばかりに周りを確認していく。 私もそれに習い周囲を窺うと…かなり綺麗に片付けられた部屋だが、どう見てもなんの変哲もない小屋の中に見える。 置かれているテーブルなどを見るに、今時珍しい手作りのようだ。棚に収納されている食器なども全部人の手によるもののように見える。 使い続ければ味が出そうな、出来のよいものと使いにくそうな悪いものが混在しているからどういう趣味で買い集めたのかはわからないな。 結論として一先ず危険はなさそうだが、私達がつい先ほどまでいたネアポリスとは似ても似つかない場所だ。 ジョルノの態度に諦めたのか、娘は打ちひしがれた様子で何事か呟くのが耳に入った。 私には何を言っているのか聞き取れなかったので、ジョルノを見上げたが…ジョルノも私同様わからなかったらしく私を見ていた。 娘は、私達が知らない言語で話していた。 どこの言葉だ? 我が祖国フランスの言葉に若干似ているようだが… 「ポルナレフさん、彼女が何を言ってるかわかりますか?」 「いや分からん。私に分かるのはイタリア紳士として彼女を慰めてきてやった方がいいんじゃないかって事ぐらいだな」 私の言葉にジョルノは嫌そうな顔を見せた。 「ポルナレフさんの長年の経験でどうにかしてください」 その言葉に私は肩を竦めた。ジョルノにしては情けない話だって思うが、この亀の中で暇をしていた所だ。 偶には年長者として若者の仕事を肩代わりしてやるのも良かろう。 そう思った私はジョルノに亀を娘の傍まで進ませるよう言った。 ジョルノは、ソレに従い私が入った亀を娘の前に持っていく。娘が亀に気付いたらしい。 私は亀から頭を出した。そしてけしからん胸の娘の前で爽やかな笑みを浮かべた! 慰めてやろうとしたんだ…だが、娘は。 私と目が会った次の瞬間。私がウィンクした直後だった。娘は…気絶した。 失礼な奴だ。 嫌そうな態度ばかり取っていたくせにこんな時だけ素早く動いたジョルノは、娘が倒れる前に抱きとめる事に成功する。 その女性を抱き上げる時の一連の動作を見た私は、何故か肩越しに見えるジョルノの横顔が…あのディオに見えた。 以前から気になっていたのだが、ジョルノはどこか私の宿敵だった男に似ている。 若い頃の私が仲間達と共に辛く楽しい旅の末に倒した悪の帝王ディオ・ブランドー。 時を止める能力と吸血鬼の不死性、奇妙な色気と、何より悪党共が自然と惹き付けられる程のカリスマ性を持った恐ろしい男だった。 頭のコロネはともかく、ジョルノにはどこか奴のそう言った部分を感じる。 まるで血を分けた家族だとか兄弟って位にな。だが…まさかな。 「どうも疲れているようだな…」 「どうしました?」 私の口調から何か感じ取ったのかジョルノは尋ねてきたが、私は首を振った。 根拠がない話だ。それにもしそうだったとして、私はどうするというのだ? 「なんでもない、気のせいだ…それより早くここから出てここがどこか調べようぜ」 「…いえ、ここに残りましょう」 言うなりジョルノは胸が特にけしからん娘を抱きかかえたまま立ち上がり、歩き出す。 これでは私が下から覗き見しているようなポジション…! 私が紳士的に背中を向けている間に、ジョルノは部屋の中にあった粗末なベッドに胸だけでなくヒップラインもけしからん娘を寝かせるつもりのようだ。 私はふいに気付いた…まさかジョルノ、胸に目が眩んだんじゃネーだろうな? 「おい、まさかこ…「はい。地元の人の協力を得るのが得策でしょうから」 「協力?」 ジョルノは至極真面目な顔のまま窓の外へ目を向けた。 「ポルナレフさんの高さだと見えませんか? この小屋の外に自生する植物はイタリアでは見ない種類です。少なくとも僕はこの辺りに来た事はありません」 言われるまま外を見ると、確かに窓の外には植物が色々生えているがどー違うとか私には見てもわからんぞ。 承太郎なら分かるかも知れんが…と、とりあえず娘に目が眩んだわけではないようだ。 「そ、そうだな。イタリアとは思えないな」 「はい」 ジョルノは何かを探して部屋を見回す。 視線は水差しで止まるとポケットから微かに刺繍の入ったハンカチを取り出して水で濡らした。 それを軽く絞ってけしからん娘の額に乗せてやるとジョルノの奴は勝手に部屋の中を歩き回りだす。 置物やら本棚に綺麗に並べられた本を調べているようだ。 失礼なことだが、場合が場合だ。私は何もいわずに部屋を調べていくジョルノを見ている。 私も本来なら協力すべきなのかもしれないが、私は亀からでれないし、亀の向かう先を決められるわけでもない。 つまり何もしないのが一番の協力というわけだ。 そんなわけで私にできる唯一の協力方法、ジョルノの代わりに亀の中で寛ろぐを満喫しようとした所、ジョルノが亀の中に頭を突っ込んできた。 「どうした?」 脇に何冊か本を抱えていたジョルノは何故かため息をついて私に向けて本を開いた。 「ポルナレフさん、読めます?」 「いや全くわからん」 文字まで違うとなると、相当遠いところのようだが…俺達をここに誘拐したスタンド使いの目的もここがどこかもマジでわからん。 どこか全くわからんということで結論付け諦めた私達が、特に胸がけしからん娘が目覚めるまでジョルノの能力で生み出したクワガタで虫キング始めるのはそう遠い事ではなかった。 ぶつかり合うヘラクレスオオカブトとオオクワガタ。 勿論はなからサイズが違うのであっさり私のクワガタは負けた。 …大人と子供くらい違うんだぜ? 勝てるわけがないっ! 「おい。どー見てもお前のカブトムシの方が明らかにでかいぞ!」 「種類の違いです」 時折空を見ながらしれっとのたまうジョルノはヘラクレスを操っていつか見たアブドゥルのようにチッチッ、とポーズを決めさせている。 「せめてサイズ位合わせろ…!」 「何度も言わせないでください。こんなもんです」 私の抗議にもジョルノにはコレッぽっちも変える気はないらしい。 クワガタを角で持ち上げさせひっくり返させるジョルノは薄く笑っていた。 おいおい…八百長にも程があるとおもわねぇか? そう思う私を無視してまた空を見たジョルノは何か考え込んでいるようだった。 「知っている星が一つも見えない上に妙な場所だ…この場所が動いているのか?」 やれやれ…何を考えているかと思えば、星が見えねぇし今いる場所が動いてるんじゃないかだと? どうやらこいつも疲れてるらしいな。 私は暖かい眼差しをジョルノに向け、娘がおきるまでもう少し付き合ってやることにした。
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あ、ありのまま今起こったことを話すぜ! 毎日が日曜日である私は、昨日も遅くまで亀の中で雷獣シュートの練習をしていたんでいつもどおり昼過ぎに起きた。 ちょっとばかし壁にボールの後がついていたがそれは気にしないでヘアースタイルをセットする。 半ばこの形に固定してしまっているようなものだが、私の髪も少しくらいは寝乱れてしまうからな。 櫛を通して鏡の前で左右から確認し、所々に修正を加えて私の自慢のヘアスタイルは完成する。 そしてジョルノが入れておいてくれた朝飯を食べてたっぷりシエスタした後に亀から顔を出した。 すると何故か女性の黒い下着が目の前に広がっていた。 …亀が女性の足元にいたらしい。 何か髪が重い感じがするんで見上げてみると、髪の毛がひっかかって女性のスカートを押し上げていた。 ……えーっと? リアクションに困った私はそのまま亀の中に戻った。 あ、ありのままに話したぜ… ……… な、何を言ってるかわからねぇだろうが私にも一瞬何が起きたのか分からなかった! わざとだとか孔明の罠だとかそんなちゃちなもんじゃねー運命のいたずらを味わったぜっ! 「言いたい事はそれだけですかエロナレフさん」 声に振り向くとそこにはジョルノがやれやれって顔をしながら立っていた。 その表情からするに、私はいつの間にか声にだして言っちまってたみたいだな。 妙に冷静に私は考えていた。 何故って? ジョルノが発している雰囲気が…これは、何か、ヤバイっ!?って感じさせるからだ。 「逃げろーっ!」 狭い亀の中を逃げてみた私は一瞬の後壁に激突して気絶した。 思考と体の動きがまるで一致しなかった…薄れていく意識の中、ジョルノの声を聞いた気がする。 「既に。ゴールドエクスペリエンスであんたに生命エネルギーを与えた。どうやら、魂だけの人間に生命エネルギーを与えても加速するようだな」 気絶した私を見下ろしながらジョルノがそんなことをいっていたような気がする。 ………気がついた私はソファ出寝そべっていた。 余っているソファではジョルノが本を読みながら何かを図面などを書いていた。 どうやらジョルノの奴が運んでくれたらしいと私は察した。 だがジョルノのせいでそーなった気もするんで、私の第一声はこれだった。 「で、あの麗しい太ももが例のお姉さんなのか?」 「…ええ」 ジョルノは気がついてから最初にした質問がそんなことだったからか、どうもいつも冷たいジョルノの視線が更に冷たい気がするぜ。 コイツは根に持つタイプだから気をつけないとな。まぁ今はそれより気になる事がある。 私は寝かせられていたソファから起き上がり、座りなおした。 ジョルノとは机を挟み、向かい合う形になる。 「帰る手段はありそうか?」 「いいえ。ですが、面白い話を聞きました」 そう言って余り肩を落とした風も無く、ジョルノは机の上に一枚のケースを置いた。 私もそんなにがっかりしてないからわかるんだが、それはそう簡単に…ちょっとマチルダお姉さんに効いてみた位で帰れるとは思っていなかったからだろう。 だから余りがっかりしてないし、落ち着いて次の行動に移れる。 私はジョルノが取り出したケースに入っている物をしげしげと見つめた。 大して珍しい物でもない。普通のCDに見える。 それが私の感想だったが、ジョルノはマジな顔で言った台詞に、このCDの価値は激変した。 「マチルダさんの荷物に入っていたのを頂きました。ちょっと聞いてみたんですが、コレも召喚された物だそうです」 本当ならそれだけでも驚くべき事だ。 私達にこれ、他にも召喚されたものがあるだろうって風に考えられるってことだからな。 この世界は科学技術なんて発達してないから機械類はゴミ以下なんだろうが、それでも召喚されたものとなると大切に保管されてるかもしれねぇ。 保管されていなくても、変なものが召喚された話とかその残骸は残ってるかもしれない。 もしそうなら、そんな召喚された物を探せば、何か帰る手がかりくらいは掴めるかも知れないと私は考えた。 だが、ここまでで十分驚いていた私だったが、ジョルノは私を更に驚かせるような情報を得ていた。 ジョルノは驚いている私の目の前でケースからCDを取り出し、なんと頭に突っ込んだ! 目を見開く私の前で、CDはズブズブと音を立ててジョルノの頭にめり込んでいく。 そして、ジョルノはマジシャンズレッドを…昔、私を助けて死んでしまった男のスタンドを出して見せた。 「じょ、ジョルノ、それは一体…!?」 「僕にもよくわかりませんが…こういう物らしいです。マチルダさん達は頭にさすと吹っ飛ばされるマジックアイテムくらいに考えていたようですが。 使う才能があればこれを頭に差すことでディスクに記録されたスタンドを使用できるようです」 そう説明したジョルノはマジシャンズレッドに目を奪われる私に怪訝そうな顔をした。 表情の変化に気付いた私も我に返り、机に身を乗り出してジョルノに迫った。 思いっきり近づいたジョルノの表情は何の変化もねぇ。結構慣れた様子だった。 「…ジョルノ。すまないがそれは、私にくれないか?」 「ポルナレフさん、まさかって感じですが。このスタンドの事を知ってるんですか?」 「ああ、それは…」 説明しようとした私の頭にマジシャンズレッドのディスクが突き刺さる。 …弾き飛ばされるかとも一瞬思ったが、ディスクはそのまま私の頭に入りきった。 それに気を取られていた私の心の隙間にスッと入り込んでくるようなジョルノの声が聞こえてくる。 「いいですよ。それがあれば僕の手を借りなくても自由に行動できますしね」 「あ、ああ」 言うとジョルノは立ち上がり、自信に満ちたゆっくりとした足取りで外へと出て行く。 マジシャンズレッドを見る私の表情から、何か察したのかもしれない。 あれで時々勘が鋭い時がある野郎だから不思議な事じゃない…私はチッチッとアブドゥルを真似たポーズを取る。 「アブドゥル。またお前に助けてもらう事になるなんて思っても見なかったぜ」 そう言って笑みを浮かべる私の背後に鳥頭の半裸魔人が立っていた。 スタンド使いにしか分からない炎の熱さが、どうにも懐かしいぜ。 「マジシャンズレッド!」 私の指示に従い、マジシャンズレッドは意外に俊敏な動きで亀から飛び出していく。スタンドの視界で状況を確認! ガキどもや先ほど失礼を働いてしまった綺麗なお姉さんがいる。 スタンドが見えるかどうか、まずは確認しておこう。 踊れっマジシャンズレッド…! 私の指示でマジシャンズレッドが彼らの隣でフレンチカンカンを披露する…勿論、素無視された。 ………天国のアブドゥルが泣きそうな気がしたので遊ぶのはこれくらいにするか。ジョルノの視線もかなり冷たいしな。 私はマジシャンズレッドに亀を持たせ、外へと運ばせる事にした。 行動は気づかれぬうちに行うはずだったが、素早く動き出した亀に気付いたガキが一人。 突然加速した亀に驚きながらも追いかけてくる。 チッガキにやるキャラメルとかはない事もないが、味を占めちまうからな。 私はマジシャンズレッドに全力でこの場から離脱するよう命じる…暫く追い掛け回される羽目になっちまったが、亀だけとはいえやっぱり自由に動けるってのはいいぜ。 一人で森の散策だってできるんだからな。マジシャンズレッドに亀を小脇に抱えなおさせ、私はもっと更に全力疾走させた。 少しずつだが、こいつの扱いになれていく感じがするぜ。 そうやって気を抜いちまっていたからだろう。 私は何かにぶつかった。 「おっとすまねぇ」 余所見をしてたわけじゃないが、嬉しさの余り周りに気がいってなかったのも確かだ。 私は謝りこれもマジシャンズレッドの口でそう言いながら見上げると、頭一つ分以上上に醜悪な顔があった。 …これが、ジョルノが言ってたオークって奴か? この世界には亜人とか怪物って呼ばれてる奴らがいる。 種類によって知能とかが違うが、そいつらは生身の人間じゃとても勝てない。魔法とか道具とか、頭を使わないとな。 そいつらを完全に排除する事ができないんで畑とかが広げにくいそうだ。 ばったり会っちまったオーク鬼は、十近い。 そいつらは私と同じように大いに驚いていた。 亀が宙に浮かんでいるのを見るのは初めてだったようだし、我に返っても人間のメイジの仕業と疑って周囲を警戒しだしたようだ。。 私もその間に我に返っていた。驚かされたが私の戦闘者としての経験はまだまださび付いてはいない。 軽くマジシャンズレッドの炎で火あぶりの刑に処す。 アブドゥル。確か、こんな感じだったか? 「ムゥンッ、赤い荒縄(レッド・バインド)!」 ポージングと共にマジシャンズレッドから炎が放たれる…! 蛇のようにうねる炎の縄が伸びオークを捕らえていく。 体を焼く拘束具を引きちぎろうと暴れるオーク達へ、少しずつ扱いに慣れる私は更に幾重にも縄をかけていく。 これがアブドゥルなら、既に炎の熱でオークの体を墨に変えちまったのかもしれねぇ。 今の私の限界は、体を拘束し首を締めながらゆっくりとこいつらをミディアムにしてやる程度だった。 「で、軽くボヤになりかけたと言うわけですか」 「…ああ」 散歩から帰った私は亀の中で正座していた。 ジョルノが何時に無く悩ましい表情で私を見下ろしている。 確かにちょーっとばかしマジシャンズレッドで調子に乗っちまったせいで危うく森火事になりかけた。 だが、あのよ。 その…目、怖いぜ? 「今日からポルナレフさんには風呂の用意を手伝ってもらう予定でした。こっちに来てから入浴できませんでしたからね」 「あ、ああ。マジシャンズレッドの炎なら湯を沸かすくらい簡単だぜ」 なんとなく機嫌が悪そうなジョルノの申し出に私はマジシャンズレッドを出して炎を吹かせる。 我が友アブドゥルが得意とした蛇の炎。一瞬で水くらい沸騰させてやるぜ。 名誉を挽回しようと意気込む私だったが、ジョルノは冷めた表情のまま言う。 「そうですね。暫くは湯を沸かしたり料理の手伝いとか以外には使っちゃダメですよ」 「何ぃっ!?」 それはあんまりだ。 私は不服を述べようと思ったが、「何か?」と言うジョルノの顔がギャングっぽかったので止めておくことにした。 あ、明日言うっていう考えもあるよな。 ジョルノはコップに入れた水をテーブルの上に乗せる。 暖めて見せろってことか? そういう意味だと取った私はマジシャンズレッドを呼び出し湯を沸かそうとした。 だがしかし、マジシャンズレッドの炎は一瞬で水を熱い水蒸気に変えて亀の中に煙を作り出す…勿論木でできたコップも丸焼けだぜ! 誤魔化すように私は明後日の方向を見る。あぁ、マジシャンズレッドの表情まで冷たく見えるぜ。 「…フッ、少し強すぎたようだな」 「練習しておいてくださいね」 「…任せておけ」 私にはそう言うしかなかった。 ジョルノは軽くため息をついて外へ出て行く。 暫く私は言われた通りに素直にマジシャンズレッドを扱う練習をしていた。 だがその時、微かにコオオオッと言う音が聞こえた気がして、私は外へ視線を向けた。 奇妙な音だ。呼吸音にも聞こえるが…おおっ! 私は思わず感嘆の声を上げた。 先ほどの音は、外にいるジョルノの口から発せられており! その手には逆さまの水の入ったコップが握られている! 「フフン、やはりツンデレだったか。それが波紋だジョルノ!」 ジョルノは興奮した私に少し浮かない顔を見せた。 私は不思議がった。逆さにしても零れない水は、波紋を習得したという証拠だ。 なのに、なんで浮かない顔をしてやがるんだ? 尋ねようとした私に、ジョルノは自分から説明を始めた。 「これくらいは昔から出来ましたからね」 あん? ジョルノの発現に唖然とする私から視線を外し、ジョルノは不服そうに、しかし真剣な顔でコップの中に光る指先を突っ込む。 波紋で水が更に固定され、ジョルノの逆の手がコップを持ち上げていく…しかし水は零れない。 「見せてくれるじゃねぇか!」 ブラヴォーという私に、ジョルノは冷やかな視線を向けてくる。 私はそれを不満に思った。 「おいおいなんだその顔は。それが出来りゃあ結構スゲーはずだぜ!」 「僕のママンは、これが育児放棄の原因だと言ってましてね」 「はぁ?」 視線だけじゃねぇ。冷やかな笑みが、ジョルノの顔に広がっていた。 「時々お湯に沈まないベイビーが怖かったとか、寮に入る前そんなような事を言っていましたよ。かなりのビッチでしたから本当かどうか怪しいものですけどね」 「そ、そうか…」 なんと言っていいかわからなかった私は、どうにかそう相槌を打つ。 「それを聞いた僕は、呼吸の仕方を完全に変えてみました。すると、髪がすっかり金色になったんですよ」 私はジョルノの見事な金髪を見上げながら尋ねた。 ジョルノは、冷やかさはなりを潜めた、普段どおりの爽やかな笑みを見せながら頷いた。 「昔、僕の髪は真っ黒でしたよ。まぁそんなことは今の色が気に入ったんで、すっかり忘れちまってたんですけどね」 波紋により固定された水が、完全にコップから離れ…だが完全に離れた瞬間! 水は形を維持する事ができずに爆発してジョルノの手をびしょ濡れにした。 「この通り僕の波紋は集中が甘いみたいです。ポルナレフさん、その爺さんの話。後で聞かせてもらえますか?」 「お、おう。任せな…あーっと、何から話せばいいだろうな」 私は頭をかきながら、今夜話すジョセフ爺さんの若い頃のエピソードを思い出していった。
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あ、ありのまま、今起こっている事を話すぜ。 私はイタリアにいたのに鏡に突っ込んだらファンタジーな世界にいた。 な、何を言っているかわかんねーと思うが麻薬をヤッてラリッてるとか妄想乙とかそんなちゃちなもんじゃねー。 もっと恐ろしい現実をリアルタイムで味わってるぜ…! 全世界で大人気なポッター君位の世界じゃねぇ、もっと恐ろしい…! 私のいた世界とは全く文化レベルの違う中世的なファンタジー世界だ。 ここは恐ろしい世界だ…一言で言うとガスと水道、電気がないんだぜ? 聞いた話によればラジオどころか印刷技術とかもたいしたことはない…改めてその事を考えるとため息が自然と漏れた。 何故わかったか、それはジョルノの奴は私が思ったよりも案外頭がよかったからだ。 あいつめ、人畜無害そうな面して快方した胸が特にけしからん娘と身振り手振りを交えてコミュニケーションをとる内に、娘が使う言語を理解し始めたのだ。 「フランス語にちょっと似てますね」 …フランス人の私にはさっぱりなんだが? そう言った私にジョルノは曖昧な笑みを浮かべて言った。 「…別に全く一緒ってわけじゃあありませんからね」 ジョセフの爺さんならわかるかもしれねぇが、慰めてるつもりなのか嘲笑ってるつもりなのか私には全くわからねぇ。 今までジョルノと付き合ってきた経験から言うと…わざとそうしてる気がするぜ。 まぁ、それはまだいいんだが、お陰で私はよくわからん言語で会話する二人の足元にいる亀の中で一人映らないテレビの前に座り込む羽目にはっちまったのには困っている。 亀から頭を出してまた驚かせるのも面倒なんで私は顔を出さない事にしたんだがジョルノが亀に入ってくるのを待つしかないってのは案外暇なもんだ。 (当然だが)放送局がないんでTVはずっと映らないままだし、持ってきたMANGAをずっと読むってわけにもいかない。飽きるからな。 外の状況もまだ言語を習得していない私にはジョルノの話からしか情報を得られないしな。 今私にわかっているのは胸がけしからん娘の名前がティファニアで、愛称がテファってこと。 それにテファがエルフと人間のハーフで(エルフってのはこの世界の人間にとっては天敵、まぁ蛇と蛙みたいな関係にある為…)生まれのせいで迫害されるから森の中でガキどもの世話をして暮らしているってことだ。 眉唾ものの話しだと思ったが、その証拠にテファの耳は尖っていてそれはテファの母親がエルフだかららしい。 他にも複雑な事情があるようだと、直接話を聞いたジョルノは言っていたがそこらへんはジョルノがうまくやるだろう。 ああ見えてジョルノの親はどうしようもないクズだ。悲惨な子供時代を過ごしたことは簡単に想像できるくらいにな。 そんなジョルノだからうまくやるかもしれん。 だが、私達がこんな所にくる羽目になったのはどーやらこのテファのせいらしい。 信じられない話だが、さっき言ったとおりこの世界は中世ファンタジーの世界で魔法ってもんがある。 テファにはその魔法の才能があって、それで使い魔を呼び出そうとして私達二人を呼び出したらしい。 ジョルノにキスしようとしていたのはそれが契約の儀式だったからで、決して初対面のジョルノに迫ったわけじゃねーってことを説明したかったらしいが…その時一瞬見せたジョルノの表情は子供には見せられないぜ。 ギャングスターになるのが夢だったジョルノだ。 案外キレてるのかもしれねぇな。 まぁ今の所私が聞いてるのはそんな事くらいだ。 あぁ、重要な事を一つ忘れていた。私達はイタリアには帰れない。 少なくともテファはやり方を知らないし、知ってるかもしれないテファの保護者で腕のいいメイジのマチルダお姉さんは出稼ぎ中だ。 使い魔召喚の儀式もそのマチルダお姉さんがテファを守ってくれるお友達ができるような事を言って教えてくれたそうだが。 酷い話だが、責めても泣かれたりするだけで解決されるとは思えないな。困ったもんだ。 「テファとは仲良く遣っていけそうです。友人が欲しかったそうですからね」 今日の成果を語るジョルノの笑顔はなんと言うか、邪悪だ。 「気のせいか? 私にはお前が子供を騙す悪党に見えるぞ」 「騙しはしません。だが僕らがこの世界に馴れるまで世話を焼いてもらわないと困るでしょう?」 私の嫌味にもしれっとした顔でジョルノはそういいやがった…黄金の精神を見た気がするんだが、気の迷いだったのかも知れんな。 「そういえばテファだが、お前あの子が村から出られないような事を言ってたが、本当か?」 これ以上その事を聞いても仕方がないんで、私は話を変えた。 尋ねたのはテファの事。 先日、テファの事を説明してもらったんだが、信じられない話だったんで私は気になっていた。 ジョルノの言葉を信じないわけじゃあないんだが、村の中でずっとガキの世話だけってのは、な。 「らしいですね。話を聞く限り、十字軍が編成された時のユダヤ人のような扱いを受けるようです」 「…なんだって?」 「何度か十字軍も結成されていますしね。(エルフは人間の魔法使いが束になっても敵わないほど強いとかどうとか言う話はどうでもいいんですが)」 はぁ、とジョルノは嘆息した。 「問題は我々の世界では聖職者はユダヤ人への迫害を禁止しましたが、こちらでは指導者も聖職者も迫害を推奨するほどエルフを敵視しているようです」 私は目が点になっていたと思う。 馬鹿な…とても信じられない話だ。 『最初のホロコースト』と呼ばれる事件がある位、十字軍が結成された時の反ユダヤ主義は凄惨なものなのだ。 しかも向こうの世界では町や村の指導者たちはユダヤ人をかくまい、聖職者はユダヤ人への迫害を禁止していた。 当時の教皇庁もヨーロッパに住むユダヤ人やイスラム教徒への迫害を再三禁止していたが…ここでは推奨しているという。 ここはそんなイカれた世界でもある、というのか? そんなことを考える間にジョルノは先ほどの私のように話を変えようとして、砂嵐状態のTVを見た。 「テファの話通りかは確かめられませんけどね。所で何してるんです?」 「ん? ああ、仕方ないだろうが映らねぇんだから」 呆れたような顔を見せるジョルノに私は話をあわせた。 そんな私の返事にジョルノは合点がいったらしく微笑みながら何もない壁を開く!? そこにからジョルノはココ・ジャンボそっくりな亀を取り出した。どうやら住んでいる私も知らない隠し戸棚だったようだ…何時の間に作りやがったんだ? 「お、おいそれは…」 初めて見る亀の事を聞く私に、ジョルノは笑みを浮かべたままその亀の甲羅に手を突っ込んで中からDVD数枚とDVDレコーダーを取り出して見せた。 多分ナランチャのものと思われるアニメと「レ・ミゼラブル」。私はソレを手にして驚愕を隠せないままジョルノとDVDを交互に見た。 「亀の細胞から生み出した亀です。便利なんで僕も持っているんですよ」 「おま、持ってるならさっさと出せよ!」 文句を言いながらも私は笑みを浮かべてTVにDVDレコーダーをセットしていく。 「グラッツェジョルノ!」 「見終わったらまた別に物を出しますね…あぁそれと」 ジョルノの手が横から伸びてきて、DVDを奪い去っていく。 「見るのは構いませんが、先に僕の用事に付き合ってください」 「用事だと?」 頭に疑問符を浮かべた私に頷き返し、ジョルノは外へ出て行く。 亀の外へ出たジョルノは亀を掴み取るとテファに気付かれないうちに居間を通り抜け外へ出る。 辺りはすっかり暗くなっており、灯りは星しかなかった。 だが、この世界が異世界だって言う証拠に、私が居間まで親しんできた月よりずっと大きな月が二つ空に浮かんでいた。 月明かりもずっと強烈なお陰で私達は難なくうろつきまわる事が出来る。 フ、家の明かりとかは向こうと比べれば慎ましいもんだが、自然の物はこちらのほうが派手らしい。 どこかへ行くのかと思っていたが、どうやらそうでもなく、ジョルノはすぐに足を止めた。 私も甲羅にはめ込まれた鍵から頭を出してジョルノを見る。 ジョルノは集中しているようだった。真剣な眼差しで地面を眺めている。 そして突然、ジョルノはスタンドを出した。 「ゴールドエクスペリエンスっ…!」 ジョルノの呼び声に応えるようにジョルノのスタンド『ゴールドエクスペリエンス』が地面を貫く。 私にはもうジョルノが何をしようとしているのか見当がついた。 ジョルノはその能力を使い、新たな生命を生み出そうとしているのだ…! 最初、それは巨大な熊だと私は思った。 何もなかった地面から生み出された生き物はソレぐらいのサイズだった。 だが…以外っ! それは巨大モグラ! 「…でかいモグラか?」 「はい。ジャイアントモールです。僕が読んだ本によれば「お前、もう字がわかるようになったのか?」」 しまった…本を読んだなどと言われ、思わず口を挟んじまったぜ。 案の定ジョルノに亀を裏返しにされる。 「うぉおおおっ!」 じたばたする亀の動きにあわせ、私は無理やり体を隙間にねじ込んで頭を出す。 恨みがましい目で私はジョルノを睨み上げたが、ジョルノは何事もなかったかのように私への返事を返した。 「いいえ、勉強中です。今日テファと一緒に図鑑を見たんですよ。コイツは宝石の匂いなどが好きで土系のメイジはこいつを使い魔にして秘薬の材料を探させたりするそうです」 「で…こいつにそれを探させてみようって腹か。おい、もういいだろ」 「そういう事です。こんな条件付けをしたのは初めてですからうまく行くかわかりませんが…試してみる価値はあるでしょう」 言いながらジョルノは自分にじゃれ付いて鼻を押し付けてくる巨大モグラをよしよしと撫でてやる。 巨大モグラは自分を生み出したジョルノに懐いているようだった。 自分で生み出したモグラに宝石捜させて売ろうって、そんなのうまく行くのかよ? 「そううまくいくものなのか?」 「さぁ? こればかりはやってみなければわかりませんね」 疑問に思った私は思わず本音を言ってしまったが、ジョルノは口元に爽やかな笑みを浮かべて返事を返すだけだった。 まぁどう転がるにせよ、「さっさと亀を元に戻しやがれ」 「ああ、そんなこともありましたね」 このどSめっ! ジョルノはすっかり忘れていたような台詞を吐きながら亀をひっくり返そうとして、突然止めた。 「ぐえっ」 またひっくり返った亀の甲羅に挟まれて潰れた様な声を出す私には眼もくれず、ジョルノは背後を振り向く。 ったく、私が幽霊じゃなきゃ死んでるぞ! 「…テファ。こんな時間にどうしたんです?」 「ご、ごめん。外で話し声が聞こえたから…」 テファの話す言葉は断片的になら私にも分かる。 まぁ多分、うるせぇぞってとこだろう…俺達は結構普通に喋っちまってたからな。 この村の家では防音なんて無理だから、聞こえちまったんだろう。 私からはジョルノが邪魔で見えないが、声の調子からすると申し訳なさそうにしてるテファにジョルノはいいんですよ、と首を振った。 テファはこれまでの生き方から何かあった時自分の方が悪いと思いがちなようだから、ジョルノにしてはちょっと大げさな身振りだった。 私はその間に亀の中に退避する。 話してたのは誰?とかそんな面倒くさいことはジョルノにお任せして私はDVDを見る準備をしたいからな。 「少し、この亀と話しかけてたんですよ。恥ずかしいですけどちょっとホームシック気味だから…」 聞かれる前に何か適当な事を言っている…故郷がどーだのと言ってるからまだまともな事だろう。 私は肩を竦めてDVDレコーダーをセットする為説明書を読み始めた。 機械はあんまり得意じゃねぇから熟読しないとな。 久しぶりに見る地球の文字が懐かしいぜ。 「ジョルノ…ごめんなさい。私が貴方を召喚したせいで「ならアンタに責任を取ってもらおう」 湿っぽい声が聞こえるが、まぁ気にしない…なんて思ってる場合じゃないようだな。 責任! 確かにそう聞こえたぜ! 湿っぽい雰囲気、ロマンチックな月夜…つまりこの場合、アンタの体で責任を取ってもらうってことじゃあねぇのか!と私は推測する! 「わ、わかったわ…」 心配になってきたんで私は地面に裏っ返しにされたままの亀から顔を出す。 筋肉に力をいれ、地面と亀の隙間に潜り込んでいく私の耳に、ジョルノ達の話し声が聞こえる。 「僕が旅から帰ったら、笑顔で迎えて欲しい。後、ピッツァマルゲリータをご馳走してくれないか?」 「「え…?」」 ジョルノの要求に、私も思わず声を出しちまった。テファも戸惑ってるようだ。 ピッツァマルゲリータ…一体どんなプレイなんだ…? お陰で私の声は気にしなかったみたいだが、私は甲羅の中に逆戻りだ。 もうすぐ出れるところだったんだが、慌てて口を押さえたせいで持ち上がりかけた亀がまた倒れ、押しつぶされそうになったんでな。 出戻りだ。だが、別に様子を窺う必要はねーのかもしれない。 ジョルノにそう言う湿っぽい雰囲気はねぇのが、今の発言で分かったからだ。なんとなくだが…ここは奴を信用しよう。 「僕はいつかここから出て戻る手段を探しに行く。だがいつ見つかるかわからないし、途中で疲れちまうかもしれない…だからもしテファの所を訪ねて行ったら笑顔で迎えてほしいんだ」 「いいけど、それだけでいいの?」 「それだけでいい。ピッツァマルゲリータは作れるようになってもらうが」 「う、うん!頑張るわ」 ジョルノの冷静な声とテファのちょっと上擦った声。 なんだかどーにも聞くだけで背中がむず痒いぜ。ニュアンスだけでお腹一杯になりそうな空気を、私は感じていた。 「ココジャンボ。私は顔を出しづらい世界って感じになってきたと思うんだがそこんとこどうだ?」 亀は答えてくれなかった。 かわりにテファにおやすみなさいなんぞと言って話を切り上げたジョルノが亀を元に戻して入ってきやがった。 「ふぅ…」 もう勝手にしてくれって気分だった私はDVDレコーダーをセットしながらジョルノに聞く。 「ジョルノ。お前何言ったんだ?」 「え? ああ、そうですね。僕を呼んだ責任は時々ピッツァマルゲリータを作ってくれればいいって言っておいたんです」 「ほぉ、意外だな」 「何も頼まないよりはこの方がいいでしょうからね」 帰ってきた言葉に私が振り向くと、ジョルノがソファに腰掛けこの世界の本を見て文字を覚えている姿が目に入った。 その姿を見て直感する-コイツ、疲れて帰るつもりなんかこれぽっちもねぇんじゃねぇか!? 少し頭痛がしてきたぜ。だが… 「すまんなジョルノ」 「なんです?」 「その、私はてっきりテファの事を恨んでるかと疑っちまってたんでな」 謝る私に、ジョルノは本から目を離した。 ? 私は不思議に思った。 ジョルノは眉を寄せていたのだ。 「怒ってますよ? できれば僕の手でブチャラティ達から受け継いだものを先に進めたいと思ってますからね」 「さっきはそんな様子じゃねぇか」 戸惑う私に、ジョルノは爽やかに微笑んでいた。 「あぁ、当然です。無駄な事は嫌いなんだ…彼女を締めあげても後味の悪いものを残すだけって事です」 その言い草に私は表情を変えちまったんだろう。 言葉を足して、珍しくジョルノは考えてる事を説明する。 開いたままの本を腹に載せ、ジョルノは何かを思い出しでもしているかのように天井を見上げる。 「それに帰れないなら,ここでギャングスターになるだけです。パッショーネにはワキガですがミスタは頼りになりますしキレやすいがフーゴもいますから、彼らを中心にしてブチャラティ達の意志を引き継いでくれるでしょう」 その事に関しては心配してないらしくジョルノは相変わらず爽やかな表情をしていた。 「テファを守りながらギャングスターになる。ブチャラティに出会った時とそう変わりがないと思いませんか?」 ジョルノがどんな意気込みで言ったかはわからなかった。何せこの世界と向こうとでは条件が違い過ぎる。 この世界にギャングなんてもんが存在するのかどうかすら、ジョルノにだってわからねぇだろう。 だが、その前向きな考え方には賛同するぜ! 私は笑みを浮かべてジョルノに頷き返した。
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J-635 永遠のジョルノ J-635 U キャラ 黄金の風 奇 P3 S(6) T4 ☆☆☆☆☆ ●あんたははたして滅びずにいられるのかな? このキャラに《ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム》が付いている時、このキャラのアタックは、『ディアボロ』以外の敵にはブロックされない。 風奇風友奇 ジョルノ 人間 出典: 第7弾現在、他の『ジョルノ』がST、R、SRばかりな中、 一番レアリティの低い『ジョルノ』なので 初心者がジョルノを使ったデッキを組みたい場合にオススメ。 《ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム》が付いていれば、実質ブロックされない。 このゲームにおいては「ブロックされない」能力は強力かつ貴重で、 「S:6」という高い攻撃力もあって、一度条件を満たせば勝利は目前である。 唯一攻撃をブロックできる『ディアボロ』のスタンドJ-709 キング・クリムゾンは 攻撃力上昇の能力を持ち、このゲームの中ではかなり高い水準の攻撃力を持っている このカードすら簡単に凌駕する攻撃力になることも多い。 「P」以外は上昇しないことが弱点なので、対策として J-600 この味は!・・・・・・・・・ウソをついてる『味』だぜ・・・・・・と併用するといい。 また、複雑なリネージを無視でき、J-693 ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムと 同じリネージであるJ-645 ギャング・スターと相性がいい。 レアカードを必要とせず、複雑なギミックもないので初心者にも組みやすい。 このカードを使いたいのなら、まずはこのコンボで このカードの強さを体感するといいだろう。
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あ、ありのまま今起こったことを話すぜ! 私は茶目っ気と騎士道精神に溢れたフランス紳士の一人だ。 だがその私は今日…この世界に来て半月が過ぎた日の朝…! いつもどおりジョルノを起こしてやろうと亀から顔を出すと着替え中のテファがいた。 な、何を言っているかわからねーと思うが、私も頭がどうにかなりそうだった! 亀が寝てる間に移動したとか、貧乳には夢が詰まってるとか、そんなちゃちなもんじゃねー恐ろしい胸の片鱗を味わったぜ! あれ? お陰でテファはあっさり失神し、慌ててベッドから起き上がったジョルノから「エロナレフさん」呼ばわりされちまった… そろそろ私の事を説明してもいいと思わなくもないのだが、亀の能力を知ったがきどもの反応を考えてみるとろくな事が起きない気がするからやっぱダメだ。 だから今、ジョルノにテファを誤魔化してもらっている…んだが、見るのにも飽きちまったんで私は亀の中で一人第16回キャプテン翼一人鑑賞会をすることにした。 私の語学力ではまだ二人の今の会話にはついていけねーからな。 このファンタジー世界にはテレビ局がないんでテレビは相変わらず砂嵐だが、ビデオやらDVDとソレを見るための機材をジョルノが提供してくれたんで見れるようになっている。 「あれ? 知らなかったんですか?」 そう言って毎回新しいDVDを取り出して来るジョルノに私は怒りを覚えたが、キャプテン翼があったので許す。 あれはサッカーを志すものが一度は夢に描くストーリーだからな。 私はセリエAのサッカー選手に憧れる前に復讐を誓ったんで関係なかったがな…悪ガキどもも小屋に入ってきたらしく、外が騒がしくなってきた。 ジョルノも悪ガキどもに辟易するだろーなって頃に、タイミングよく見事に誤魔化されたテファが食事を提案したようだ。 この世界の食事ははっきり言うと不味い。 この地方だけか? テファには悪いが、こんなのを美味い美味いと言って食えるのはイギリス野郎だけだぜって味だ。 あぁ、トニオ・トラサルディの料理が懐かしいぜ。 瀕死だった私を介抱し、不思議な料理で癒してくれた男のスマイルと奴の得意料理の数々が思い出される。 トマトとモッツァレラチーズのサラダ。娼婦風スパゲティ…んまぁ~い!と言いながらそれらを平らげちゃんと栄養を取ったお陰でどうにか私は生き残れた。 日本に行くと言っていたが、店は開けたのか? いつか食べに行くと言って別れたが、その約束もまだ果たせていない…話が逸れたな。 悪いがテファの料理はトニオの足元にも及ばねぇ。 キノコのスープとパンが定番料理だが、どうにも舌の肥えたフランス&イタリア人には物足りない。 ジョルノもそれには同意見らしく料理を手伝っているようだが。 だが哀れな糞ガキどもはそれしか食った事がないから皆歓声を上げて小屋を出て行く…ジョルノも何食わぬ顔でそいつらの後を追おうとしていた。 おいジョルノ! 私を忘れているぞ! 私だって食事くらいはする。腹は減らないんだが、これはもはや精神的な問題だった。 亀は私の思い通りには動かないのでいつもはジョルノに連れて行ってもらう。 しかしジョルノはガキどもに我慢するので一杯なのか私(亀)を忘れて小屋から出ようとしていた。 その時、私とジョルノの一瞬目が合った。 こ、これは…! 残念だけどあんた幽霊だから食わなくてもいいし反省してなって感じの冷たい目だ!だがそんな私にも救いの女神はいた。テファが気付いてくれたのだ! オォブラヴォー! ディアーナかと見まがうばかりに美しいぜ! 「ジョルノ、亀を忘れてるわ」 私にもやっとゆっくりなら簡単な文章は理解できるようになった言語でテファが言う。 そうだ。忘れてるぜジョルノ。 だがジョルノは相変わらず冷たく見下ろしていた。 「人騒がせな亀には反省が必要なんです」 …ジョルノの言葉は冷たい気がするな。 あれはちょっとしたアクシデントだぜ? 「も、もしかしてさっきのこと? い、いいの。私の勘違いだったから…かわいそうだし」 テファはいい子。ジョルノは悪魔の如き冷たさだな。 ジョルノがため息をついたのを察し、私は亀の中で思わずガッツポーズをとる。 「わかりました。いきますよエロナレフさん」 こうして私が入った亀はジョルノの腰にヒモで括り付けられた。 話は変わるが、こちらに来て力仕事が増えたジョルノの肉付きはよくなってきていた。 そのせいでますますジョルノはディオや承太郎に似ている気がしてきたぜ。 ディオと同じ髪の色。二人と同じギリシャ彫刻を髣髴とさせる色気のある肉体が、奴を思い出させるのだ。 こうなると本当に気のせいなのか確かめたいような気もして来るんだが、この世界にはそのどちらも欠片すら存在しないのだ。 そう思うと、ちょっぴりだが寂しいぜ。 私は学者として世界中を旅する友もエジプトで倒した宿敵も知らないであろう場所に来た事を思い出し、 「エロナレフさん、今後は気をつけてくださいね」 「お、おう」 同じ境遇の友がいる事に、ほんのちょっぴりだが目から塩味のする水がでちまった。 おっと、断じてエロナレフ扱いにではないと言っておくぜ。 私は食事を終え、手際よく斧を使ったまき割りとかの雑用を終え、狩りをしに森を進むジョルノの腰にぶら下がった亀の中心に座り込み、頭を捻っていた。 最近私の地位が脅かされているような気がする。 向こうではワ…ミスタのポジションだった場所に追いやられちまいそうな、実感がある。 「ここは一つ汚名挽回の機会を作らなければならないっ!」 「アンタが騒ぐから獲物が逃げちまったじゃないか…それとエロナレフさん、汚名は返上するものです」 ジョルノはそう言いながらガキどもに教わった小型弓で離れていく獲物に矢を放つ。 力仕事ばかりで逞しさを増したジョルノの矢は狙い違わず獲物を射た。 「そんなことは知ってるぜ。わざとだよ、わ・ざ・と!」 ちょっとしたジョークで場を和ませようとした私の言葉を全く信用していないジョルノの視線が痛いが、私は負けじと亀から顔を出して一つ咳払いをする。 それで何か言いたい事があるのに気付いたジョルノは離そうとした視線をまた私に戻した。 「所でジョルノ、一ついい事を思い出したぞ」 「なんです?」 「ある健康法だ。これを続ける事で肉体を若々しく保ったり、凄いパワーが得られる」 「僕は今のところ健康には問題ありませんが…」 得意げに話す私だったが、何故かジョルノはその時点で聞く気をかなり失っているような気がした。 だが負けじと私は続けるぜ。何せこの話はデマなんかじゃねぇからな…私はこれを実際にやっていた男を知っているからだ。 これをやり、効果を実感すればジョルノも私の事を見直すはずだ。 「ふっふっふ、驚くべき事にこの健康法は対生物との戦いや夜の生活にも使えるぜ。生き物を操ったり細胞を活性化させて気持ちよくさせるんだ」 「それもゴールドエクスペリエンスと自前のアナコンダがありますから」 しれっと言い切るジョルノのゴールドエクスペリエンスとアナコンダは確かに中々のもの。 だが、人間の技術には未知の部分がある。 そには取り付く島がないようにも見えるが、フフッ私は知っているぜ。 これがジャパニーズの言う”ツンデレ”、ジョルノは私の話が聞きたいはずだ。私は得意げに説明を続ける。 ジョルノは生き物の痕跡を追いながら、私の言葉に耳を傾ける。 「この健康法は昔一緒に旅をしたジョースターという爺さんに聞いた方法で名前は”波紋”という」 「…わかりました。どうやるんです?」 ちょっとため息をつきながらジョルノは食いついてきた。 私は実演しようと息を吸い込み…しかしできなかった。ゆ、幽霊の体で行うにはちょっとばかり無理があったようだな。 「…ポルナレフさん、何やってるんです?」 「ゲホッ!ゲホッ…! ふぅ…じょ、ジョルノ! LESSON1だ!」 限界まで素早くやったせいで乱れて息を整えながら私は指を一本立てた。 「は、波紋の基礎は一秒間に10回の呼吸ができるようになること!」 「ポルナレフさん」 言い切った私にジョルノは何故か今までにない暖かい光に輝く笑みを浮かべていた。 「昔の仲間を信じたいって気持はわかります。でもアンタ、騙されてますよ?」 「い、いや今回は違うぞ!? 違う…はずだ!」 私は力の限り言い切ろうとしたが、不思議だぜ。 OH!MYGOD!と言っているジョースターさんの顔が脳裏に浮かぶたびに不安になってくるんだ… 不安が鎌首上げてきたんで私はこの話を聞いた時の事を思い出す事にした。 その時の状況によっては真面目に言ってるのかどうかわかるかもしれないと思ったからだ。 私が波紋の事を教わった時、あの爺さんは酒が入ってすげぇ気分良さそうだった。 そしてジョースターさんはその浮かれた気分のまま若い頃どーだったかとかそんな事を聞いた私に武勇伝を一つ語ってくれたのだ。 『その時わしは言ってやった!『そうカーズ。きさまは「これも計算のうちかJOJO」…というってな!』 ダメだあの爺さん… 私は顔を手で覆った。 「ポルナレフさん、見てください」 「ん?」 いつのまにか村に戻ってたらしい。 ジョルノの声にとりあえず私は考えるのを止めて亀から顔を出す。 ジョルノが見ているのはテファとガキだった。 ガキが、怪我をしている。結構大きく切っちまってて赤い血が流れていくのを布で抑えていた。 だが…テファが指輪を近づけて何かすると、見る見るうちにガキの怪我は癒される! あれが魔法ってやつか! 私達は感心してどうやったのか聞きたかったが、そういうのはジョルノに一任してるんで見つからないうちに私はまた亀の中に頭を引っ込めた。 「あっ…! お前なんかにテファ姉ちゃんは渡さないぞ!」 「えっ? あ、ジョルノ。お帰りなさい。狩りはうまくいったのね!」 「テファ、今のは…」 後は頼んだぜジョルノ。朗報を期待する。 なんとなく、湿っぽい話になりそうだからな…そんな話を盗み聞きするような真似はできん。
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あ、ありのまま今起こったことを話すわ。 私は夕食を取ろうと思って食堂に向かった。 いつも通り食堂に入ると食堂の奥、お客様用の席にお母様とちい姉さまが伯爵と一緒にいた。 な、何を言っているかわからないと思うけど私にも何が起こっているのかわからなかったわ。 妄想だとか幻覚とかそんなちゃちなもんじゃない…もっと恐ろしい未来が目の前に広がるようだったわ。 「ルイズ。やっと来たのね」 「ちいねえさま!」 でもちいねえさまと久しぶりに会えたからいいわ、とすぐ上の姉と再会して再会した喜びに任せてカトレアの胸に飛び込んだルイズは思った。 「お久しぶりですわ! ちいねえさま!」 席に着いていた生徒達が、ルイズとカトレアを見比べて噂話を始める。 二人の娘を見守るヴァリエール公爵夫人、カリーヌ・デジレも含め、髪の色といい、目の色といい見れば見るほどルイズにそっくりだった為関係者ではないかと噂していたのだが、 それが確定し、間を置かずに今度は彼女ら親子の品評へと生徒達の興味は移っていた。 当人がいるので滅多なことは口に出されないが、何故ルイズの家族がこの学院にいるのか皆興味深深なのだ。 「あえて嬉しいわ。わたしの小さなルイズ。さ、母様にもご挨拶してご飯にしましょう」 「え、はい…母様」 呼びかけられ、夫人がルイズを見る。それだけでルイズは緊張して体を硬くした。 使い魔を再召喚したことをこの場で問い詰められはしないかという不安に駆られながら、ルイズは母と再会の挨拶を交わす。 ルイズの緊張した様は、小さい頃から変わらない何か悪い事をして隠している時の態度だったが、夫人はあえて無視してルイズに挨拶を返す。 「ごきげんようルイズ。挨拶が済んだら早く自分の席に行きなさい。もう余り時間がありませんよ」 規則に従い普段通り同級生達と共に食事を取るように言いつける夫人。 規則を破る事は彼女にとってはタブーだった。 それはわかっていたが、再会を喜んでいたカトレアはルイズを庇うように前に出た。 「母さま。そんなことおっしゃらないで。せっかく久しぶりにルイズと会えたのよ。一緒にご飯くらい」 「おだまり」 カトレアの説得とちい姉さまに懐くルイズを一言で切って捨てて、夫人はもう一度言う。 「ルイズ、もうすぐ朝食の時間です。早く席に着きなさい」 「は、はい。母さま」 しゅん、として席に戻っていくルイズを見送ったカトレアは席に戻り、口を挟まずにやりとりを見守っていていたテファにごめんなさいねと声をかけた。 普段と様子の違うルイズに周りの生徒達は驚きを隠せないようだが、そのざわめきも次第に消えていく。 炯炯とした光を称えた瞳が騒がしくする生徒に向けられる度に教師達が駆け足で黙らせに向かっているせいだった。 次第に食堂は給仕達が料理を運ぶ音だけになっていく。ルイズの生徒振りを見ていた夫人は自分達のテーブルを見て眉を寄せた。 「ジョナサン、一つ尋ねておきたいのですが」 「なんでしょうか」 少し顰められた声で言う夫人にジョルノは視線を返す。名前を呼ばれたことは、カトレアを治療して以来息子同然だなんだという公爵の趣味と思い気にしなかった。 夫人の目はジョルノの前にある皿に向けられていた。 「朝からはしばみ草を?」 「ええ、夫人も如何ですか?」 「いりません」 即答する夫人に少し残念そうにするジョルノを見て、カトレアはテファに囁いた。 「ジョナサンったら、よく食べられるわね。あれとっても苦いのに」 「やっぱりそう思う?」 二人が短く笑いあうのを見て、ラルカスがニヤリとする。 ちいねえさまの方を羨ましそうに見るルイズの視線にカトレアが視線を返す。 マチルダの分も貰う為に厨房へ行ったポルナレフの帰りを待たずに朝食の開始を告げる生徒達の始祖ブリミルへのおいのりが始まった。 * 「ところでジョナサン。先日送ってくれたコート、とても素晴らしい出来だったわ」 授業までの少しの時間をちい姉さまと過ごすルイズを眺めていた夫人が突然ジョルノに声をかけた。 食事も終え、いつになく静に朝食を取った貴族の子女達の話し声の中でも、よく通る威厳のある声だった。 「カトレアのお気に入りになっているわ。あの子ったら少し前まであのコートを着こんで動物達と出かけてしまって大変だったんですから」 ヴァリエール公爵夫人の賛辞にジョルノは爽やかな笑みを返しながら、記憶を手繰っていた。 そういえば病を癒した後のやり取りで、幾つかプレゼントを贈っていた事をどうにか思い出した。 選ぶ時間はともかく、花以外は金と時間がかかるので少し手間取ったのを覚えている。 「ありがとうございます。職人もそれを聞けば喜びます」 「でもレディにズボンを贈るのはどうかしら。カトレアじゃなければ怒っていたわ」 苦笑する夫人に、ジョルノは頷く事で同意を返した。 このハルケギニアでは、まだまだズボンは男性だけのものなのだ。 そこに、脚線美が強調してしまう長ズボンを贈れば、咎められるのは当然のこと。 新たなファッションアイテムだと説明する者をつけたとはいえ、受け取ってくれたことは喜ばしい事だった。 「カトレア様だから贈りました。あれなら、スカートよりも自由に散策を楽しめるはずです」 「…それには賛成ね。でも、人前では履かせませんからね」 「はい」 返すジョルノにヴァリエール公爵夫人、カリンは顔を寄せて声を潜めた。 一つ確かめておきたい事があった。 快復祝いに幾人もの貴族から送られてきた品々の中で、生地と職人を遣わせてきたのは、服飾ブランドをもつネアポリス家ならではと感じたが、最初に贈られてきたコートの生地は桁が違った。 ビキュにゃー100% アルビオンの原生動物で断熱性保湿性に優れた体毛を持つ家畜ビキュにゃー…美しい毛並みと基本的には完全に人に懐かぬ習性、 愛らしい姿に優雅さまで持つビキュにゃーの毛は細く、糸に紡いで利用される。 そしてその極めて決め細やかなその糸は『繊維の宝石』、時に宝石のように取り扱われる。 そんなビキュにゃーの毛を更に厳選し、それのみで織られたビキュにゃー100%はコート一着数千エキューで取引される着道楽がヨダレずびっな一品なのだ。 「でも、あれほど上質の生地。一体どうやって入手されたの?アルビオンの王族でも早々手には出来ないでしょうに」 「時価というものがあります。あれほどの生地がほんのちょっぴりの火の秘薬と同等の価値しかない土地、というの存在するというわけです」 ハルケギニア中でも高い評価を得ていたビキュにゃーも、その家畜や直接飼っている平民達と共に戦争によりその存在が危ぶまれていた。 特に質のいいものは王族の直轄地や大貴族が治めているし…大事にされ、可愛がられてきたその生き物は食料としても研究されていた。 追い詰められていく状況が、彼らから普段の分別を奪いさり大切な家畜を見る目を失わせているという。 夫人にとっても嘆かわしい事だったのか、ジョルノの説明を聞いて夫人は悲しげな顔を見せた。 「戦争に伴う食料不足で食べ尽くされたと聞いた時は嘆いたものですが、例外もあるというわけね」 「はい。公爵夫人。幸い我が家は服飾も営んでおり、腕の良い職人も怯む生地でしたが、むしろその生地なら扱うのを得意とする職人も多数いるという幸運にも恵まれました」 夫人は納得がいったらしく深く頷いた。 「なるほど、良い腕の職人を抱えてらっしゃいますのね。コートも以前拝見したウェールズ殿下のお召し物と同じ職人が仕立てたかのような、とてもよい出来でしたわ」 アルビオンから平民が逃げていると言う話はカリンの耳に届いていたがもしかすると、それも… 「はい、他の着道楽を自負する方々もとても満足していただいてます」 「道理で、ガリアやロマリアでの成功の裏に彼らの手助けがあるわけね」 「ええ、目の肥えた方々に対する我が家の切り札の一つ、と考えています」 「素晴らしいわね。今度主人が一着注文したいと零していたのですけど、在庫はあるかしら?」 ジョルノは夫人の申し出を快く承った。 だがその直後、夫人は鋭い視線をラルカスに、次いでジョルノに送った。 「でも、よかったわ」 「ラルカスがなにか?」 「あの者によく似た背格好の賊が我がヴァリエール家の領内に出没していたの。でも、あの風ではなかったわね」 ポルナレフに頼まれて涼しい風を作っているラルカスを冷めた目で見ながら、ジョルノは初めて知ったような顔をして夫人と会話を続けた。 運が良かったが、風によってメイジまで判別できるとなれば、より念入りに隠蔽しなければならないだろう。厄介な話だった。 「ジョナサン、ルイズが授業を受けている間に学院内を案内してくださらないかしら? カトレアも私と周るより楽しめるでしょうからね」 「構いませんが、そろそろ今日こちらを訪れた理由を教えてくださいませんか」 「カトレアをこの学院に編入させる手続きを済ませるためよ」 せっかく治ったのだし、一度ルイズと学院に行ってみたいと言い出したのだと語る夫人は困ったような表情をしていたが、娘二人に向ける眼差しはとても穏やかだった。 授業がある為姉と別れ教室に向かうルイズを見送り、夫人の下に戻ってきたカトレアを迎える為ジョルノは席を立つ。 「カトレア、私はオールド・オスマンと少し話があります。学院の案内はジョナサンにお願いしましたから」 「あらあら」 「それと例の件。貴方から説明しておくのよ」 「…ジョナサン、ごめんなさい。貴方にはお仕事があるでしょうに。母が無理にお願いしたんじゃないかしら」 一方的に言い捨てて去っていく母を追いかけず、ジョルノに謝るカトレアに頷き返す。 「今日全て案内しろ、という話ならお断りです」 断ってから、ジョルノは手を差し出す。 授業に向かう学生たちが、それを見ていたが涼しげな顔でカトレアを見つめる。 「ですが今日から数日、この時間なら付き合えます。それで如何でしょう?」 「うふふ、よろしくお願いいたしますわ。騎士様」 少し躊躇して、カトレアはジョルノの手を取った。 テファに声をかけてジョルノは歩き出す。 生徒達の噂する声が聞こえたが、それらを代表するようにポルナレフがラルカスに尋ねた。 「一体いつ知り合ったんだ?」 「ここに来る途中だ。ヴァリエール家の長女の婚約者と知り合った関係さ、まぁ治療をしたから医者と患者かもしれないけどな」 「…お医者さ…ゴホッゴホッ」 カリンに警戒心を持つラルカスは悪ふざけ無しに返事をしたが、ポルナレフはわざとらしい咳払いをする 「ん~?」 「なんでもねぇッ、それだけか?」 「それだけも何も顔合わせるの二回目だぜ?」 安堵したようにポルナレフが息を吐くのを聞きながら、ジョルノはテファも伴って食堂を痕にする。 と言っても、ジョルノもそこまで詳しいわけではない。 マチルダの奪還の為にある程度調べてはあったが、案内できる場所といえば図書館、コルベールの研究室、自室、体を動かしている中庭。 それにポルナレフ達が溜まり場にしている厨房に程近い中庭の隅…授業をしている教室の周りをうろうろしても邪魔になる。 当たり障りの無い図書館などへ向かいながら、3人は歩を進めた。 するとすぐに、ジョルノのところへ隼がやってきて、ジョルノが差し出した腕に止まった。 鋭い爪が腕に食い込むが、傷は付かない力加減をされているようだった。 「あは、凛々しい鳥さんね。ジョナサン、よかったら紹介してくださらない」 カトレアがその頭や羽に触れようと伸ばした手をペットショップは不愉快気に見下ろす。 それに気付いて、カトレアは手を戻したがそれに気付かないテファは遠慮なくその頭や嘴にさわり、胸などの羽毛の感触に顔を綻ばせる。 「ペットショップと言います。ある方から預かった僕の仲間です」 紹介されたペットショップは、主人の顔に泥を塗るまいと胸を貼り、目の前の女へと一応の礼を取って見せる。 だがジョルノに危害を加える存在ではないことは明白だったので、すぐに目を逸らし空へと目を向けた。 カトレアは気位の高さや余り相手にされていないのを感じたが挨拶を返す。 「前から聞きたかったことがあるんだけど…貴方達みたいな方って他にもいるの?」 「意味がわかりません」 とぼけたように答えるジョナサンに引き換え、ペットショップはカトレアを観察する。 怪しい動きを一つたりと見逃さぬと伝えてくる鋭い視線を受けながら、カトレアはあくまで柔らかい態度を崩さなかった。 「貴方だけかと思ったんだけど、ペットショップもね。貴方達は、ハルケギニアというか、なんだか根っこから違う生まれのような気がするの。違って?」 妙に確信を持って尋ねてくるカトレアの目は好奇心に輝いているように観察していたペットショップには見えた。 どうしてばれたのかと、あたふたするテファのせいかもしれないと思いペットショップはテファを睨む。 小さく悲鳴を上げて、テファが身を硬くした。それを見たカトレアが庇うようにテファとの間に入る。 「テファのせいじゃないの。私、妙に勘が鋭いみたいで」 「ええ、その通りです。知っているのはそれだけでも無いようですね?」 歩くのを止めずにジョルノは返事を返す。 カトレアはそれにはすぐに答えなかった。 間をおくように、ひとしきりペットショップの優美な姿を愛でるカトレアを急かすように、ジョルノはペットショップを腕から飛び立たせる。 ペットショップは周囲を警戒するためにその周りを飛び始める。 その動きに怯えて、先程睨まれたテファがジョルノの影に隠れるように移動する。 「安心してください。オールド・オスマンも今は私を見ていませんから」 「…ジョナサンは」 初めてカトレアは笑顔に陰りを見せて声を潜めた。 テファが息を呑む。 「盗賊達、ううん。ギャング達を率いているの?」 「はい。夫人に言われましたか?」 「母さまはもう余り疑って無いと思うわ。ラルカスさんの魔法が違ったから」 トライアングルクラス位になれば、大抵魔法を見ればそのメイジの腕を大まかに察することができる。 夫人程になれば、それはもう少し精度が高くなっているのであろう。 「貴方は違うと思ったんですね」 「違うけど、ラルカスさんって二人いるような気がするの。変な話だけど、そんな気がするわ」 自分の勘に疑いを持たないカトレアへジョルノは目を向ける。 カトレアの身を案じて、テファはジョルノの腕を掴んだ。 ギャングである事を秘密にしているジョルノだ。 もしかしたら、カトレアを消す事を考えているのではないかと、テファは不安になっていた。 「ジョナサン、どうして貴方はギャングなの?」 「ここは僕の故郷ではないし、仲間もいない。ギャングもなかった。確かに他の夢を見ることもできたかもしれませんが」 悲しげな表情を見せるカトレアにジョルノは変わらぬ態度で答えた。 輝くような爽やかさがあったが、それはカトレアの表情を曇らせていた。 「既に、僕の夢は決まっていた。僕の夢はギャング・スター。これまでもこれからもそれは変わりません」 ジョルノは足を止める。 自然とカトレア達も足を止める事になった。 この場には他には誰もいない事は、ペットショップが確認しているしオスマンの視線も感じなかった。 「気分が優れないのでしたら案内は明日にしましょう」 その申し出にカトレアは緊張からか汗を浮かべながら言う。 「ずるいわ。これでもとても緊張してるのに…ど、どうしてそう平然としているの?」 テファもその思いは同じだったらしく、目を大きく開いてジョルノを見ていた。 ほんの一秒か二秒考えて、言葉を選んでジョルノは言う。 「貴方が僕の味方だからな。烈風カリンの娘だけど…」 「どうしてそう思うの? 貴方は、私みたいに勘が鋭いとかっていうことで行動したりしないでしょう」 「アンタは母親にも打ち明けずに僕にこの事を伝えた。テファが僕の味方だってことは確かめてから」 え?と声を上げてテファがカトレアを見る。 否定も肯定もしないカトレアにジョルノは続けて言う。 「アンタがこのことに気付いたのは何時だろう? 疑いを持ったのは恐らく治療されてから数日後。 確信を持ったのはラルカスと烈風カリンが戦った時だ。ですよね?」 ポケットから幾つかの手紙を取りだし、その中からカトレアが贈った手紙を選んでジョルノはカトレアへと差し出した。 どうしていいかわからず、カトレアは手を伸ばしかけて空中で腕を止めた。 「贈られてきた手紙を読めばわかる。アンタは少しずつ、さりげなく情報を僕にくれていた。 今読み返せば、アンタが迷っていることもわかるだろうな。だから味方だと思ったんです」 差し出した手紙を引っ込めて、食堂から出る時と何ら変わらぬ様子でジョルノは手を差し出した。 カトレアは、困ったように眉をよせ泣き笑いのような表情を見せてその手を掴む。 「どうして貴方を母さまに突き出さなかったか…私にもよくわからないわ。でも(理由はないけど、)今はその方がいいような気がするの」 それを見てホッと安堵した様子を見せるテファにカトレアは笑いかける。 「…ねえテファ、貴方にも話しておきたいことがあるの。前に助けてもらった時、ジョナサンが父に出した条件のことよ」 カトレアを助ける時、ジョルノはヴァリエール公爵にテファの味方となることを求めていた。 その事をいうなり、では…カトレアの手を離し一旦少し離れようとしたジョルノの腕をテファが捕まえた。 「えっと…大事な話なら、ジョナサンにも聞いてもらっていいかしら」 「勿論、ジョナサンにも聞いてもらわないと」 「その話なら、私抜きで決めてもらいたいんですが」 肩を竦めるジョルノにカトレアは首を振った。 「テファ、貴方。私か母さまの娘になる気は無い? つまり、ラ・フォンティーヌ家かヴァリエール家の養女にならないかということなんだけど…」 「ええっ…!?」 ラ・フォンティーヌ家とは、カトレアが言ったとおりカトレアの家のことだ。 カトレアは父親であるラ・ヴァリエール公爵から領地を分け与えられている。 公爵が病弱で家を出られない自分の娘を不憫に思った結果で、そのため厳密に言うならカトレアはラ・ヴァリエール公爵家の人間ではなくラ・フォンティーヌ家の当主なのだ。 そのラ・フォンティーヌ家かヴァリエール家の人間とすることでテファを守る…テファがエルフだと言うことがばれた時ヴァリエール家にも累が及ぶことになるが、それだけの覚悟が公爵達にはあった。 だがそれを受けるなら…暗殺されたテファの父のこと。モード大公の、アルビオン王家の血を引くことを隠したままには出来なくなるかもしれない。 優しげに微笑んだままカトレアが言う提案に、テファが助けを求めるようにジョルノを視線を向ける。 ジョルノは爽やかな笑みを浮かべ、何も言わなかった。 だがテファには、ジョルノの表情を見てその提案を悪くないものと思っているのだと理解した。 テファにはジョルノの考えはわからなかった。 あっさりとギャングだという事を指摘したカトレアを味方だとジョルノは言ったが、まだ顔を合わせた日数はほんの数日でしかない。 イザベラと過ごした日数よりも更に短いのだ。そんな相手を、手紙でのやり取りとこうして少し話しただけで味方だなんて…本当に納得しているのかテファにはわからなかった。 それにもしヴァリエール家がテファをだしにしてジョルノに何か要求してきたら? 自分のせいでジョルノに迷惑がかかることを考えるとテファの胸は苦しくなった。 「私達は、少なくとも私は貴方を取引の材料に使う気は無いわ。その時は、私が貴方をジョナサンの所に届けるって約束する」 「…少し、考えさせて」 大きな胸の前に手を持っていき、硬い声で返事を返すテファにカトレアは寂しそうな顔を見せた。 「勿論よ…ごめんなさいね」 謝るカトレアを観察していたペットショップは、ジョルノに見咎められてより高く飛び去っていった。 そうして三人は図書館へと向かう。 門外不出の秘伝書とか、魔法薬のレシピが書かれた書物が置いてあるため入り口では眼鏡をかけた司書が座り人の出入りをチェックしていた。 若い女性の司書は、ジョルノをチラッと見て再び視線を読んでいた本に戻す。 それについて、ジョルノはカトレアにここ何日かここに通わせてもらっていると答えた。 三十メートル程の高さがある本棚に並ぶ本が、ジョルノ達の前に広がっていた。 本塔の大部分を占める程の膨大な本がここには所蔵されている。 カトレアが小さく歓声をあげながら、並ぶ本の背表紙を見ながら本棚の奥へと歩いていく。 テファはその本棚を見上げて、その本棚の大きさに歎息した。 ジョルノの亀の中にも本棚だけで埋め尽くされた亀というのはあったが、これとは比べることが無駄だった。 はじめて見る大量の本に圧倒されて、声も出ないようだった。 ジョルノは足を止めて、その本棚の手前の方で脚立に登っている男を見上げた。 初めて見る横顔だった。 だが、何か奇妙な感覚を覚えた…男が本から顔を上げて、ジョルノを見下ろす。 目が合った男は、満面の笑みを浮かべた。洗練された動きで彼は脚立から降りる。 「君はジョナサン。ゲルマニアのジョナサン・ブランドー・フォン・ネアポリス伯爵だね?」 「そういう貴方は?」 失礼した、と黒い肌と白い髪の男は足を止めたカトレアやテファにも礼をする、 そして再びジョルノを見つめ、ゆっくりとジョルノへ向かって歩いてくる。 熱狂的な…ペットショップの視線を更に熱くしたような目は、歓喜で潤んでいるように見えた。 「エンリコ・プッチ枢機卿。君と出会える日を、心から待ち望んでいた」 To Be Continued...
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J-585 ジョルノの母 J-585 C キャラ 黄金の風 幽 P(1) S1 T1 ☆ 悪 ジョルノ母 人間 出典: 軽量のバニラカード。 悪幽のカードで唯一「登場タイトル 黄金の風」であるため、バウンスジョルノに耐性がある。 しかしほとんどの風デッキに採用されているJ-636 誇りあるブチャラティには吹き飛ばされてしまうため、風への警戒としては気休め程度でしかない。 さらに、同所属、同コストには能力が優秀なJ-149 ズィー・ズィーやJ-481 乙雅三が存在する。 テーマデッキや限定レギュレーション向けか。 【ジョルノジョバーナには夢がある!黄金の風】大会の2月開催分レギュレーションでは登場タイトルが「黄金の風」なので、悪幽デッキに無理なく投入することが出来た。
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あ、ありのまま今起こったことを話すぜ! 私は気が向いたんで部屋を掃除していた。 亀の中にある部屋も次第に汚れてしまうからな。 掃除は上から行う。埃が落ちてしまうからだ。 高い所から水で濡らした布で拭いていった私は、壁に違和感を感じた。 一見すると普通に見えるのだが、どこか妙なのだ。 私はそこを念入りに調べた。 結果。私は隠し戸棚を発見してしまった。亀の中で暮らし始めてから暫くが立つがこんなのがあるなんて聞いてなかったぜ。 中には引き出し一杯の白い粉があった… ……な、何を言ってるのかわからねぇと思うが私にも何を見つけちまったのか分からなかった! 薄力粉とか砂糖とかそんなちゃちなもんじゃねー! もっと恐ろしい空くの片鱗を垣間見たぜ。 頭がどーにかなりそうだった…! が、とりあえずこれが何か確かめなければならないだろう。 これで本当に砂糖だったら笑えんからな。 「ペロ…これは、青酸カリ! ではないな」 改めてもう一舐めする。 味は特にどーということはない。 だが次第に私の視界は奇妙な事になっていく…そして心地よい。 間違いない。これは麻薬だ。 パッショーネで取り扱っているような話は知っていたがまさか亀の中にまであったとは…裏をかかれたような気分だぜ。 ジョルノを問い詰めねーとな。 そんなことを思っていると、ちょうど狙ったようなタイミングでジョルノが亀の中へと入ってきた。 私は粉を見せる。 「おいジョルノ、こりゃなんだ?」 「ああ、それは麻薬ですね。僕がこちらに着てから作ったものです」 …落ち着けポルナレフ。 私に隠れ麻薬なんぞ作っていたとあっさり言うジョルノには怒りがわいてくるが、なんとか堪える。 昔ならとりあえずフルボッコにしていたところだが、私も丸くなったな…ジョルノは爽やかな笑みを浮かべていた。 余計腹が立った。 「…色々といいたい事はあるが、まずは理由を聞こう」 「既にこの世界にも麻薬などは存在しているようですから、僕もお金を得る為に市場に参加しようというわけです」 勿論子供には売りませんがとジョルノは言うが、私にはそれがいい事とは思えなかった。 この世界の連中は麻薬の危険性を本当に理解しているのか? 市場ってもんがあるんだからある程度理解はしているとは思うが、私達の世界でも麻薬は増え続けているってことを考えると子供騙して金せびってるような感覚を覚えるぜ。 だがそこまで考えた瞬間ジョルノの表情を見て私はジョルノはそれよりも優先している考えがあるのを思い出した。 それが危険性を知っていて使用するのは彼らの価値観って奴であり、彼らの自由だとジョルノの目は語っていた。 「ポルナレフさんのいいたいことは分かります。ですが帰る方法を探しながら暮らしていくには大金が必要になりますから」 なんてことなさそうな口調でジョルノが言う事もわからなくはない。 何をするにも金は必要だし、私達にはスポンサーがいるわけじゃないからな。 実際今なんてテファのヒモになってるようなもんだ。 「普通に働いたりするわけにはいかねーのか?」 憮然とした私の言葉にジョルノは首を振った。 「ギャラが安すぎます。傭兵の真似事をするなり何年かかっても構わないならそれでいいでしょうが…」 「ちっ…それはごめんだな」 パッショーネにも暗殺チームなんてのが存在しているが、人を殺して報酬を得るというのは私は拒否する。 普通に働くのは、私にとっては問題ないがジョルノには時間がかかりすぎる。 最近忘れがちだが、ジョルノはまだ高校にも通ってるか通ってないか位のガキだからな。 「…納得はできん。だが、理由はわからんでも…ない!」 結局、私はジョルノの勝手にさせることにした。ソファに転がるが、その動作が一々乱雑になるのを抑えられん。 私は自分自身に憤っていた。 ジョルノのやり方が正しいとは思わないが、それを今更言い出す事はできん! それなら向こうの世界にいる時から辞めさせるべきだったのだ。 市場自体は既に存在しているのだし、状況は向こうと変わらないんだからな。 ある程度譲歩している分コイツの方が他の売人たちよりはマシ、と考えるしかないのか? どーにも情けない現状に私の表情は曇ったが、ジョルノは相変わらず嫌味なくらい爽やかな表情だ。 「助かります。既に2万エキューほど売ってしまいましたから止めにくいんですよ」 「…ちょっとまてジョルノ。お前今なんて言った?」 「二度は言いません、無駄な事は「さっさと言え!」既に2万エキュー程度の利益は得たと言ったんですよ。三度目は言わせないでくださいね」 マジシャンズレッドで胸倉掴んだからではないだろうが、ジョルノがうんざりしたような顔で言った言葉に私はショックを受けた。 百二十エキューあればこの世界では一年暮らせるって話をどこかで聞いた。 なのに既に2万とか、ありえねぇだろ。 「ど、どこからそんな金が出てきたんだ!? おかしいだろ! 稼ぎすぎだ!」 「僕が扱う麻薬はこの世界にはありませんからね。それに…」 私はマジシャンズレッドを動かしジョルノを揺さぶったが、ジョルノはあくまで冷静に返した。 その目には冷たい獰猛な輝きがあった。 「貴族達は溜め込んでますからね。散財するのも彼らの勝手だし、家宝と引き換えに何を買おうが彼らの自由ですから。フーゴ達がいたらもっと稼げるんですが…」 言うジョルノの表情は、イタリアを超えEUに乗り出すパッショーネのギャングの一面を見せていた。 ちょっとばかし、背中に氷を入れられたような気持で私はジョルノの胸倉から手を離させた。 知らぬ間に私の顔からは冷や汗が吹き出ていた。 こいつ、どこまで既にやってるんだ? 麻薬を売って大きく儲けた、だがそれだけなのか? この野郎の表情。更に何か隠してそうな感じが拭えねぇ…私は疑心暗鬼に陥っていた。 つい先刻までは、麻薬を見つけるまでは全幅の信頼を置いていた男に対して、情けない話だが。 「おい、それだけか?」 私はそう口に出していた。 「当然それを元に情報を集めてますが?」 「そういうことじゃねぇ。変な奴に売ったり別のことはしてないだろうなって話だ」 ジョルノは意外そうな顔をした。 「ポルナレフさんがそんな事に気付くなんて意外でした」 「おまっ、私だってそれ位…「ちょっと待ってください」」 失礼な発言に私は引っ込めようとしたマジシャンズレッドを呼び出すが、ジョルノは慌てずゴールドエクスペリエンスでマジシャンズレッドを抑える。 ゴールドエクスペリエンスのスピードはマジシャンズレッドよりかなり上田から、一瞬の事だった。 (私が使ってるせいではっきりとはいえないんだが)パワーでは負けないと思うが、体勢が悪く振りほどく事が出来ない…ジョルノは私には目もくれず耳を澄ましていた。 「テファが僕を探しているようです。少し出てきますね」 「仕方ねぇな。行ってこい」 話はまだあるが、テファに今後言うかどうかはどもかくとしてこんな事でばれちまうのは面白くない。 ジョルノが出て行って暫くの間私は部屋の中で私は頭を抱えてゴロゴロと転がる。横では同じようにマジシャンズレッドも腕を組んで何か考えているように見える。 私にはどーしよもないことばっかりになっているし、どーしたらいいものか。 つってもどーにもならんのじゃねぇの?って気がするが。 私はマジシャンズレッドを見る…こういう頭を使うのはアヴドゥルの仕事だよなぁ。 ちょっと考えたが、できることといやジョルノがそこまで酷い事はせんだろうと信用するしかないかもな、と私は結論した。 「じゃ散歩でもしてくるか」 食える実でも探すとしよう。 気晴らしにマジシャンズレッドを出した私は亀を抱えさせて外へ行く。 外ではなんかしらんが黒板っぽいものの前に座るコロネとそれを囲んでるガキどもが見える。 目がただの線にしか見えないめちゃくちゃやる気なさそうななコロネが黒板書かれた字を指す。 もしかして、勉強会か? 「では昨日のおさらいです。これは…「「「無駄ァッ!」」」ええそうですね。ではこっちは「「「な、なにするだー」」」違います。な、なにをするだーです」 …アホか。 私は脱力して森へ向かった。 その背中にでは「次は算数の復習になります」とかジョルノが言ってるのが聞こえた。 ジョルノが何をしたいのか私にはよくわからん。 暫く歩くとオークと鉢合わせするが、そこは最近着々と森の中では地位を築いているこの私。 オークは亀と目があっただけで元来た道を引き返していった。 ちっ今絡んできたらいい感じに焦がしてやるんだがな… 私は野苺っぽい実を見つけるとそれをマジシャンズレッドで取って亀の中に入れる。 中々美味そうだ。 そう思って口に入れ一かみして私は実を吐き出した。 「ぺっぺっ!…す、すっぱいな」 実を外に投げ捨てて私は散策を続けた。 自分の気持を整理する時間が必要だった。 ここで割り切れないのなら、私とジョルノの関係はここで切れてしまうだろう。 当然だが、マジシャンズレッドはあの口うるさいアヴドゥルのスタンドのくせに物言いたげな面をしているだけで何もいいやしなかった…俺は難しい事をあれこれ考えるのは苦手なんだよな。 どうにか気持の整理をつけた私は夜には村に戻った。 ジョルノに宛がわれた部屋に戻ると、粗末なテーブルの上に食事が置かれている。 食器などを見るとわかるが、どうも私の分を取っておいてくれたようだ。 私はマジシャンズレッドにそれを運ばせ、無言で食べていく。 視線は液晶に映るドラゴンボールに釘付けだった。フリーザ様ツエー。 そこにジョルノが入ってくる。ジョルノは湯上りで、軽く湯気の放つコロネが輝いていた。 「なぁ、お前なんであいつら相手に教師なんぞしてたんだ?」 「居候ですからね。恩返しに少勉強を見てあげようと思ったんですよ」 私は首を傾げた。 この世界の識字率なんぞ中世ヨーロッパ以下だからしなくても別に困らんと思うんだが。 「意味あんのか? 字が読めない奴だって多そうなのに」 「ええ。彼らの武器になる可能性がありますからね…商売をしたくなった時などに少しは活用できるかもしれません」 ジョルノは髪をタオルで拭き、乱れたコロネをセットしなおしながら少し残念そうな表情を作る。 コロネが見る見る内に二つから三つに増えていく様は圧巻だった。 私はもう慣れたからドラゴンボールに夢中だけどな。 「惜しいのは」 「ん?」 「子供の一人に理数系に強い子供がいるようです。すぐに中学程度の数学はマスターできるかもしれません。他にも1人2人、覚えの良い子供がいましてね」 私はそれを聞いてジョルノを見た。 髪を拭きコロネをセットしているジョルノを見て、何故か嫌な予感がする。 …ここは釘を刺しておくか。 「そいつらを育ててお前に協力させたりするんじゃねぇぞ?」 「そんな気はありません。それは彼らの自由ですからね」 半眼になる私に返された返事は、嘘は言っていなさそうな感じだ。 だが少し神経質になっていた私はもう一度念を押すように聞いておくことにする。 「本当だろうな?」 「はい。彼らがもっと高度な学習をし、それを役立てたいと思うなら僕と来るのが最も早い道ですが…」 勧誘する気にしか思えねぇのは私だけか? ちょっと監視しておかねぇと拙いかもな。 そう考えながらクリリンが爆発するシーンを眺める私を他所に、髪をセットし終わったジョルノは幾つかの手紙を開いていた。 良い事だったのか、薄く笑みを浮かべたジョルノは次々に読み進めていき…最後の手紙を開いたジョルノの手は止まった。 笑みは浮かんでいたが、爽やかなだけではない、残酷さが微かに姿を見せていた。 「ポルナレフさん。このアルビオンで後一月もしない内に戦争が起こるようです」 「は?」 私は耳を疑った。 いきなり戦争が起こるとか言われてもな。流石に信じられん。まぁ、ジョルノが言うんだから嘘じゃネェだろうが。 信じられずにいるのを悟ったのか、ジョルノは手紙を置き私へと向き直った。 「僕が麻薬を売る相手は基本的に貴族と傭兵。自然、彼らと繋がりができ…そこから情報を得たと言うわけです。まだまだ僕の情報網は狭いですが、信頼性はまぁまぁですよ」 流石にこんな事で嘘つくはずがないか。 つかここ、浮いてんだろ? 良く攻め込むな。戦争なんかしにくくて仕方がないと思うんだが… 「どことだよ?」 「貴族派と王党派。所謂内戦って奴です」 …共和制に移行しようとでもしてんのか? 貴族派が聖地を奪還するとか意味の分からん野望を掲げてるとは知らなかった私はそれを聞いた時そんな風に感じた。 別にどーでもよさそうだとか。そんな風にな…ジョルノは手紙を幾つか書いてからその日は眠ったようだった。 そう言えば何時だったか、テファはアルビオン王家の血を引いているとかなんとか…言ってたような気がするな。 ジョルノは…その辺りはどうする、のか。 今度、聞いて… 私もちょこっとだけ今後について考えてみたのだが、そこまで考えてあっさり意識を失った。
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ジョルノ・ジョバァーナ(初登場:9スレ目 3632) ト、 }\ ,、___r‐ノ /^フ ハ,、_ / ̄{ ト、 jハ ノ / ノ ∧ . { / }八} ;ノ /┬‐く ─==ニ二 ‘, 八{ ノ ノァ‐一r_、 j二二二ニィ } ト-nf‐'i //___,⌒}`ヽ/ニ\i | {じjノ! r' /ィf込}ノ ト-' く } ∨{  ̄ ヒ=く | 。jノ /ヽ} . ヾソ ト--く__∧ ‘ー-' _ l /}/入___ ヽご´ / i //} | i ヽ ヽ / ///}ノト、ヽ ,ノ ー=≦`ヽ ハ{‐く ノ| }ノ\__ _ __ト、ハ∧ { i ljノ l/ ≧.、_ /  ̄ヽ ヽし} }_ ヽ===≦ヽ \ / / / ̄`ヽ--' ヾハ \ ハ . / / に{ }ヲ ∧ / . ! / に{ ,ィfソ ___ i ∧ ヽ i ,ィ仁ハ 乂\___,. -‐,ィハノ /フjハ | / } ∨ f l ) V `ー--┴-rf ̄ { ̄} } { . /\ Vi´ ( } ヒ! ヽノ_ノ i . 〈 ヽ ヽ._rノ ヒ! // | ヽ ∧ / / \ { | ヒ! // | \ ', / / | ヾ ヒ! // | _ ∧ ∧ ヽ ヒ! { i ,ィ'´ ̄/ `Y ∧ /| V ∧ ヒ! / ノ__廴_ノ ヽ ', / / ヽ } | ヒ! 〈____/ 〈 / / V ヽ\ レ-― 、 }─‐ ┴ ) i \ ` } {レ个ーV {__{__ ノ __/ | ハ }| V j } L__ / { __/ | | \___ノ\  ̄ 【備考】 柊シノアのサポーター 『エンチャンター』の任命が出来る。 【手持ちのポケモン】 [[]] 【固有ポテンシャル】 【トレーナーステータス】 指示: 育成: 統率: 能力: 【サポート効果】 『埋め合わせの黄金体験』… ジョルノ・ジョバァーナのサポート効果。 味方が「持ち物」を消費した時、味方の体力を1/8回復する。 戻る